<K2 CADの使い方>                    

     基礎知識


■ 基本操作
■ ラインの引き方
 ★ 直線を引く
 @ 引きたいラインの太さをタレット選択アイコンから選択する。
    例は、幅1.0mmのパターンを引きたい場合です。  「10: C1.0」をコンボボックスから
   選択します。


 A グリッド設定アイコンのグリッドを 引きたいラインの分解能に設定します。
   例は 2.54ピッチ(分解能)のラインを引く場合です。




 B ラインアイコンをクリックします。
 C 始点としたいグリッドをマウスでクリックします。
 D ラインが始点から白いライン伸びできますので、終点としたいところをマウスで
   右クリックします。
 E 続いて 左クリックするとするとライン作成が終わり、ラインの色がレーヤの色に
   変わりラインが完成します。 

C
D
E


★ 直線の方向を変える
  上記Dで右クリックしたあと左クリックをしないでラインを引きたい方向にカーソルを移動する
  作成中のラインがしたがってきます。




 ★ 所定の長さの直線を引く
  ステータスバーに 作図中のラインの長さが 「 L:XXX.XXXXX 」と 単位[mm]で表示されます。
  この数値をみながら所定の長さになるグリッドをマウスでクリックします。
   例は、グリッドが0.5で、 L:3.5000000 とありますので ライン長さが3.5である状態です。




 ★ラインの長さの確認・表示
  ラインの長さを確認したり、表示したいばあいは次のようにします。
  @ ラインを選択して、右クリックしてあらわれるショートカットメニューから 「修正」選択します。
  A 「ライン編集ダイアログ」が表示されますので 「表示」チェックボックスににチェックをいれ、
    「長さ」ボタンをクリックします。
  B 長さがラインの上に表示されます。

@
A
B




■ ラインの長さを変える、ラインを移動する
  ラインには表示されていませんが、 K2CADには構成点と呼ばれる操作に関係する点があります。 構成点の位置は下図に示すように ライン幅の半分の長さだけ内側の中央にあります。
 構成点はラインの左右側に各1個あります。 すでに作図されているラインの伸縮をおこなう場合 この構成点1個をマウスで囲むように選択後カーソルを移動させると
 その方向にラインは伸縮します。 一方 この構成点を2個ともマウスで囲むか あるいは構成点を囲まずに選択しカーソル移動させるとライン全体の移動ができます。
 ★ 構成点がラインの端点ではないので注意する必要があります。すなわち端点を選択してラインを伸縮させようとしてもできません。 特に長さの短い幅の広い矩形ラインの場合
   (見えない)構成点の概念・位置を知らないで操作すると 困惑して、バグのように感じてしまいまので注意が必要です。




       一例として矩形ラインを伸長した場合を以下に示します。

  @ 矩形ラインを描きます                     



 A 左側の構成点を囲むようにマウスで選択後、      
カーソルを左に移動するとラインが左側に伸びます



B 所要のライン長さになったらマウスをクリックすると
選択が解除され伸長操作が終了します。










■ 円、円弧を描く
 @ グリッドの分解能を 長さ 及び円・円弧の中心に対応できる値に設定します。
 A 円弧アイコンをクリックし、 中心としたいグリッドをクリックして半径を表示するラインを
   ひきだします。 ステータスバーにラインの長さが R: XXX.XXXXXXXX といった
   フォーマットで 単位[mm]で表示されます。このステータスバーに表示される半径を
   見ながら半径の値を設定します。 例は 半径5.0mmを示しています。
 B 描きたい円・円弧の半径になったらそのグリッドをクリックします。円弧が表示されます。
 C 描きたい円弧に近いグリッドのところで右クリックすると円弧が確定します。
     円を描きたい場合は Shift キーを押します。

A
B
C



■ 書込みレーヤー、表示レーヤー、選択可能レーヤー
  表示したいレーヤー、部品選択をしたいレーヤー 及び書込みたいレーヤーの選択をしたい場合は、のアイコンをクリックして下記の”レーヤー設定
 ダイアログ”を表示します。
 


    リストの列のチェックボックスの設定によりレーヤーの状態をかえることができます。 状態は全体のフラグを同時に「変えたい場合は
   をマウスでクリックします。また各レーヤごとに 変えたい場合は各フラグのチェックボックスを直接マウスでクリックします。
      @  書込みレーヤー …… 操作をして書き込まれるレーヤーにはの表示がされます。チェックボックス上で右クリックすると書き込み
                         レーヤに変更することができます。当然、表示されまた選択も可能です。
      A  選択可能レーヤー …… 黒色チェックボックスが表示されているレーヤは選択することができます。当然、表示されます。
      B  表示レーヤー …… 灰色チェックボックスが表示されているレーヤーは表示はされていますが、選択することはできません。
      C  非表示レーヤー …… チェックボックスが空白なレーヤーは表示されません。


    以下に例を示します。
      @ 書込みレーヤー  …… レーヤーNo5の”半田面 シルク図形レーヤー”
      A 選択可能レーヤー …… レーヤーNo3の”部品面 シルク図形レーヤー” 及び レーヤーNo.4の”部品面 文字 部品記号レーヤー”
      B 表示レーヤー …… レーヤーNo6の”半田面 文字 部品記号レーヤ2 及び レーヤーNo7の”部品面 ソルダーマスタデータ レーヤー”
      C 非表示レーヤー …… レーヤーNo 1の”基板取付穴レーヤー” 及び レーヤーNo2の”部品取付穴レーヤー”



■ 選択

  ・マウスをドラッグして移動させると移動した線分を対角線とする矩形の範囲の部品やパターンが選択できます。
  ・すべての部品やパターンを選択したい場合は CTRL+Aで選択できます。表示されているものすべてが選択できます。
  ・あるレーヤだけを選択して移動させたい場合は、レーヤ設定ダイアログを開き 移動したレーヤのみを表示して移動させます。
  ・作成中の全レーヤーのオブジェクトを移動させたい時は レーヤー設定ですべてのレーヤーを表示させてから CTRL+Aで 全オブジェクトを選択して移動することができます。
  
 




■ 線幅、タレット0(線幅0mm)
 ・パターン、シルク印刷、レジストといった操作で ラインを使用しますが ガーバーデータとしてつかうデータの場合は 太さ0.1mm(タレット1)以上の線幅にする必要があります。
  機械製図の感覚からすると線幅の有限であることに違和感を感じるかもしれませんが、キバンの外形や取付穴を作図する時でも タレット1以上の線幅が必須です。
 ・線幅0mm(タレット0)で描いた作図はガーバーデータにはなりません。 参考のメモ扱いとなります。 
 ・タレット0のラインで作成した面も同様にガーバーデータにはなりません。SMDのフットパターンなどはタレット0で機械製図CADのように描いて部品化した方 作図が簡単なのですが
  ガーバーデータとならない意味のないデータとなってしまうので注意が必要です。
 ・線幅0mm(タレット0のラインはデフォルトでは選択できないので 一旦 線幅があるラインで描いたあとに ラインを選択してタレットを0にすると描くことができます。
  以下に、例を紹介します。

  

@
タレット2で寸法線を描きます
A 寸法線を選択して
修正を実行します。
B ライン編集ダイアログが
あらわれますので
タレットのテキストボックスを
0にセットします。
C 線幅が0のラインを描く
ことができます。